◆ 「食べること」の大切さ
私たち人間は食べ物の中に含まれる栄養素を吸収して生命を維持しています。食べるということは生きるということ。またその食事は、病気を持つ患者さんにとっては、治療の基本でもあります。直接的に口に入れ、身体の内部に入っていくものが身体に影響を与えないはずがないからです。まずは、今の自分の身体にとって何が必要で何に注意が必要なのかなどを知るところから「食べる」ことに向き合って頂きたいと思います。
◆ 当院の取り組み
当院でも医師と管理栄養士が連携をとって、一人一人の病態やライフスタイルに合わせた具体的な料理や献立の提案など、患者様をサポートする栄養指導を行っています。献立に含まれる栄養素の量や必要性、その栄養素が疾患に対してどのように働くのかなど丁寧に説明して食事の重要性を理解して頂きます。また、「食事で栄養を摂る」と一言で言っても病態によっては自分が食べたいものに制限があったり、逆に苦手な食べ物に摂った方がいい栄養素があったりと難しいこともあるでしょう。栄養指導では、制限があるものには代替品や味付けの提案、苦手なものには食べ方のコツや調理方法などについても詳しくお話し、患者様にとって食事が喜びや楽しみになるよう、栄養管理を計画的に進めています。“楽しんでおいしく食事をとること”が身体にとっても、より栄養となり、よりよく生きることに繋がるからです。
◆ ご相談ください
病気を抱えているから身体のために食事に気をつけないといけないとは思うものの、具体的にどうしていいか分からない、もしくは分かっているけど一人ではなかなか食事のコントロールができないという方も多いのではないでしょうか。下記疾患の患者様は、ぜひ栄養指導を活用してください。
※栄養指導は原則予約制です。お食事を作ってくださるご家族と一緒に受けて頂くことも可能です。