レスパイト入院とは?

介護者をサポートするしくみ

レスパイト入院とは、在宅で介護をする家族の肉体的・精神的負担軽減が必要な時、また病気やケガや出産、冠婚葬祭の事情で家族が介護できない時など、一時的に要介護者の入院を受け入れるしくみです。負担軽減が必要な時!?というと堅苦しいですが「レスパイト(respite)」の意味する「休息」「息抜き」の通り、介護疲れで倒れてしまう前に、要介護者に一時入院してもらうことで在宅医療・介護をバックアップするから少し休んでくださいということですね。

一生懸命お世話をしている人に限って「自分の都合で入院してもらうなんて」と思ってしまいがちですが、それは間違いです。なぜなら介護する側の自分がギリギリまで我慢して倒れてしまったら、困るのはだれでしょう?そう、できるだけ在宅で暮らしたいと願う介護される側にとって、それはとても不本意な結果になってしまうからです。家族や介護者の休養や負担軽減は、長期的な在宅医療を支えることにもつながるのです。

 

自分らしい生活の実現

皆さんもご存知の通り、日本の少子高齢化は深刻化していて、2025年には65歳以上の高齢者が3,657万人で総人口の30%を超え、2042年には3,878万人になり総人口の35%を超えるという厚生労働省の予測。高齢化が進み、ますます医療と介護の需要が高まっていきますが、自宅での療養を望んでいる人は国民の60%以上という調査結果がでています。それを踏まえて国は「出来る限り、住み慣れた地域で必要な医療・介護を受けつつ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す」として在宅医療や在宅介護の推進をしています。

また、日本の平均寿命はどんどん更新され、2018年時点で女性87.32歳、男性は81.25歳です(厚生労働省発表)。WHO(世界保健機関)の発表した統計によると、男女の平均寿命は84.2歳で世界一の長寿国。日本は長寿国として、医療と地域が連携して在宅医療を支えることを課題とし、要介護者等への包括的な支援システムの構築に取り組んでいます。そういった仕組みを理解し利用しながら、自分にあった生活が継続できるようにしましょう。

レスパイト入院の受け入れ期間や申込方法などは病院によってさまざまです。まずは地域医療連携室に相談しましょう。

当院の地域医療連携室:070-6924-8404

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