メルプ WEB問診票
[病院代表]
06-6905-8833
[地域医療連携室]
070-6924-8404

院長ブログblog

一度に39項目検査できるアレルギー血液検査

今、花粉症で鼻水鼻づまりの症状に苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。今年は花粉(スギ・ヒノキ)の飛ぶ量が例年に比べると少ないものの、去年に比べると幾分多い(北海道と東北を除く)と予想されています。というのも、昨年の花粉飛散量(スギ・ヒノキ)が例年に比べてかなり少なかったようですね。

※日本気象協会 2021年 春の花粉飛散予測(第3報)より


また花粉症というと春先のイメージですが、春に限らず花粉症の症状がある方もいらっしゃいます。なぜでしょうか?実は花粉症の原因はスギ・ヒノキだけではありません。アレルギーの原因となる花粉は、国内だけでも60種類以上あると言われていて飛散する時期もさまざま。もちろんアレルギーの原因は花粉だけではなく、食物やハウスダスト、薬物、金属、犬や猫などその他たくさんあります。


■アレルギーって何?

本来、人間の身体は自分の身体を守るために、外から入ってくる細菌やウィルスなどの異物を撃退する「免疫」という仕組みを持っています。体に入ってきた異物(=抗原)をやっつけるために抗体を作ります。一度抗体ができれば、身体に入ってきても問題ないはずのところ、2度目の侵入以降も免疫が過剰に反応してしまうのがアレルギーです。体に入ってきた異物(=抗原)の中でもアレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンと呼びます。


■アレルギーの種類

実はアレルギーは、大きく4種類に分けられています。花粉症や食物アレルギーなどのようにアレルゲンが体内に入って、直後~数時間ほどの短い時間で症状がでるアレルギーは「I型=即時型」に分類されています。一般的によく使われる「アレルギー」という言葉は、Ⅰ型アレルギー反応を指すことが多いですね。


●Ⅰ型アレルギー(即時型)

食べ物や花粉など人間の身体に害のないものを異物として認識してしまい、それらをやっつけるために作られた抗体をIgE抗体といいます。IgE抗体がアレルゲンに反応してアレルギー症状を起こします。

代表的な疾患・・・花粉症、アトピー性皮膚炎(Ⅳ型とも関与有)、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、食物アレルギーなど


●Ⅱ型アレルギー(細胞傷害型)

抗体・・・IgG、IgM  / 代表疾患・・・自己免疫性溶血性貧血


●Ⅲ型アレルギー(アルサス型)

抗体・・・IgG、IgM  / 代表疾患・・・関節リウマチ、全身性エリテマトーデス


●Ⅳ型アレルギー(遅延型)

抗体・・・感作T細胞 / 代表疾患・・・接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎


■季節性と通年性のアレルギー

Ⅰ型のアレルギーの中でも季節性と通年性のアレルギーがあります。

季節性のアレルギーの代表は花粉症です。アレルギーの原因物質となる花粉が飛散している時期にのみアレルギー症状がでます。アレルギー原因となる主な花粉はスギ・ヒノキで日本人の花粉症の約7割はスギ・ヒノキの花粉症です。

通年性のアレルギーの原因の多くはダニ・ホコリなどのハウスダスト。ハウスダストとは、室内の塵(チリ)のことで、ダニの死骸やフン、カビや花粉、細菌、ペットの毛や人間の身体から落ちた皮膚やフケなどさまざまなものが含まれます。季節性のアレルギーは中年の人が多いのに対して、通年性のアレルギーは10代~20代の人に多くみられ、両方を発症する人も近年増えています。


■アレルギー検査の種類

症状も原因もさまざまですが、ひどい場合はアナフィラキシーショックなど命の危険を伴うこともあるアレルギー。完治が難しいとはいえ、自分の身体が何に反応しているのか「アレルゲン」を知り、対処することで症状を軽減することができます。


●血液検査

採血でアレルゲンを調べる検査。まとめて複数のアレルゲンについて調べることも可能


●パッチテスト

皮膚のアレルギーを調べるための検査。アレルゲンを皮膚に貼って、48時間後の反応で判定


●プリックテスト

アレルゲンを少量皮膚に垂らし、針で軽く刺して皮膚アレルゲンを入れ、15分後に反応を見る検査


何がアレルゲンになっているのかは、それぞれの物質ごとに検査しないとわかりませんが、血液検査であれば一度の採血で複数のアレルゲンを調べることができます。その点ではとても便利と言えますね。


血液検査では、抗原特異的IgE抗体(個々のアレルゲンの検査)と、非特異的IgE抗体(IgE抗体の総量)がわかります。ただ、数値が低いからと言って絶対にアレルギーがないわけではありません。また数値が高いからと言って必ず症状が出るとも限りません。自身の数値を把握し、実際の症状と照らし合わせながら症状の改善に取り組んでいきましょう。


当院では、アレルギーの起きやすい以下の39項目を一度に調べることができる血液検査を行っています。詳しくはご相談ください。


室内塵:ヤケヒョウダニ・ハウスダスト

動物:ネコ皮膚・イヌ皮膚

昆虫:ガ・ゴキブリ

樹木:スギ・ヒノキ・ハンノキ(属)・シラカンバ(属)

イネ科植物:カモガヤ・オオアワガエリ

雑草:ブタクサ・ヨモギ

真菌:アルテルナリア(ススカビ)・アスペルギルス(コウジカビ)・カンジダ・マラセチア(属)

職業性:ラテックス

卵:卵白・オボムコイド

牛乳:ミルク

穀類:小麦・ソバ・米

甲殻類:エビ・カニ

豆類:大豆・ピーナッツ

肉類:鶏肉・牛肉・豚肉

魚類:マグロ・サケ・サバ

果物:キウイ・リンゴ・バナナ

その他:ゴマ