
危険でないいびき
いびきをかいても熟睡できており、起きてからも眠気などの自覚症状を伴わないいびきは単純性いびきといってそれほど大きな問題となることは少ないです。 日中に重労働や激しい運動をして強い疲労があったとか、風邪をひいていて鼻がつまっているなどきっかけが明らかな事が多くその原因がなければ起こらなかったいびきがこれにあたります。危険ないびき
1.睡眠時無呼吸症候群に伴ういびき 常時いびきをかき、その音が大きいもの。大きないびきをかいていたら突然止まり、しばらくした後に「グググ、ガー」とまたかきだしたり「ヒュー」と音がなるものがこれにあたります。この場合はいびきをかいていない時に息が止まっておりその間に低酸素状態にさらされているため体に大きな負担がかかっている事になります。また日中の眠気など無呼吸による自覚症状を伴うものになります。 2.脳卒中に伴ういびき 睡眠中に脳出血や脳梗塞などの脳卒中を発症すると舌が落ち込む事によりいびきをかく事があります。睡眠中の脳卒中は気がつきにくいものですが、一緒に寝ている方が急に大きないびきをかきだしたりした時は意識状態を確認しすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。 いびきは本人はあまりわからない事が多く、一緒に寝ている人に指摘されなければ気づかないこともあります。 また男性に多いと思われがちですが女性、特に閉経後の女性は肥満になる事がありいびきをかきやすくなります。女性に気遣って指摘されなかったり、また指摘されても恥ずかしいために病院を受診しにくかったりする事もあり放置されがちになります。 一緒に寝ている方がいびきをかいている時は是非一度病院を受診するように促してみましょう。 治療によっていびきが減り、一緒に寝ている方の睡眠もよくとれるようになるかもしれません。 正幸会病院 医師 東 忠里関連ブログ:
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